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限られた空間を再構築するリフォームでは、平面的なプランの変更のみに捉われず、立体であるということにも意識すべきです。単一の四角い空間を並べるだけでなく、それらを分割して、ルービックキューブパズルのように組み合わせたり組み替えたりすることで、空間を最大限に生かし、また変化のある空間作りが可能となります。 |
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Fさんご夫妻は、二人の子供たちの独立も近いということで、夫婦のための心からくつろげる、シンプルで別荘のようなリラックス出来る空間が欲しいと考えておられました。また将来の暮らしまで見通し、趣味を楽しんだり友人を招いたり、のびのびと豊かに過ごせるよう、終の棲家としての巣作り的な意味も込めたいと思われていました。 |
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今回は、リフォームの依頼としては珍しく「既存の間取りを大きく変更したくない」という要望が出されました。これはFさん夫妻が、この住まいで長年暮らしてきた中で、「誰かが今お風呂に入っている」という気配や「子供たちが2階でいるなあ」というような、潜在意識の中に埋め込まれた暮らしの"気配と場の記憶"を大切に残したいという考えからでした。 |
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現況の間取りの動線が合理的だったということもあり、設計者としては、大きく間取りを変えたり、間仕切りを取り払ったりすることで、以前の住まいのイメージを一新したい気持ちはありましたが、逆に主な間取りをそのままで、どれだけ空間イメージが変えられるのかということに挑戦しました。 |
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そこで、部屋の位置関係はほぼ変更せず、空間をパズルのように立体的に組み合わせることで、光や風を十分取り入れた広がりと開放感のある、フレキシブルな空間作りを目指しました。 |
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この"空間パズル"では、限られた空間の中で空間を有効に使い、住まいの機能と居心地のよさを考え合わせながら、シンプルにまとめ上げていきました。例えば玄関では、階段の吹き抜け部分に2階のクロゼットが張り出していますが、必要なスペースを譲り合い、確保しながら、空間に、動きと変化も与えることに繋がりました。 |
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下の写真は、リビングルーム。この収納の向こう側がキッチン。リフォーム前と空間としてはほぼ同じ広さですが、収納家具の上下を透かし、一部吹き抜けを設けるなど、奥行き感と開放感を持たせています。天井に見える鉄骨の3本の梁は、既存梁の補強のために設置。リビングのアクセントにもなっています。
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下の写真は、リビングからテラス越しに外を見通したところ。大型の木製ガラス建具を入れ、その自然豊かな眺望を最大限に取り入れています。テラスの床面はリビングと揃え、バリアフリーに。居間のテーブルはキャスター付きで、ゴロゴロと移動できるようになっています。 |
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下の写真は、リビング側から玄関と階段室を見たところ。中央の天井面に張り出して見える黒いボックスが2階クロゼット部分。このように複雑に組み合わさった空間ですが、ひとつひとつが役割を持つ大切なすまいの"パズルパーツ"です。 |
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■タイルの目地汚れが目立ってきてしまって掃除がかなり大変でした。特にレンジフード周りが気になってしかたがない状態でしたがリフォーム後は快適です。